靴下の移り変わり

足袋にも種類がある

年間20億円もの出荷額がある

足袋そのものについては現在も生産は続けられている、特に徳島県では年間8億円相当の足袋を毎年生産し、出荷している統計も確認されたほどだ。平成25年の段階では足袋の全国出荷額として『約22億円』と言われており、売上に関係なく熱心に生産はされ続けています。日本でも古くから伝わるもの、かつ足袋を靴下として利用する人が増えたことで、老若男女問わずで利便性を見いだせたというのも大きいようだ。

そんな足袋についてですが、今では様々な種類のものが開発・制作されて市場に出回っています。どんなものがあるのかと調べて見るだけでも様々で、歌舞伎などの芸能方面では毎日使用するので必要不可欠品だ。一般の人にすればあまり縁のない話に思えますが、若者の間で足袋が流行したことを考えると普通の靴下よりも有効に使えるのが良いことだと見ている。

では現在までに制作された足袋で、どんな足袋が作られているのか、独特な物から足袋の進化について見ていこう。

とても豊富な足袋

足袋といえば誰もが一番に思いつくものとして、白い足袋を連想するでしょう。これは古来より言い伝えられているものとして有名ですが、その頃から足袋の中でも平服を着用する際に汚れないようにする意図を持たせた黒足袋などもある。これは男性が使用するものですが、黒足袋は慶弔などでは使用はできないので白足袋は基本的に礼装という扱いになっている。靴下の場合は黒が基本と考えられているので、勘違いして黒足袋を冠婚葬祭時に履いてしまうとTPOを知らないと糾弾されてしまうようだ。

こうした足袋事情の中で、時と場合によっては足袋の使用が重要な意味を持つこともある。また現代になればなるほど、従来の足袋では履きづらいとして用いる材質を肌に馴染みやすいものにするなど、様々な試みが取り入れられている中で、次のようなものは非常にユニークといえます。

おもしろい足袋の種類

ニット足袋
伸縮性のあるニット生地を使用して制作された『ニット足袋』というものがある。この足袋の特徴は本来センチきざみでサイズを設定しながら制作するのに対して、ニット生地は各サイズ設定に幅を利かせて作れるという生産者側から見た利便性もある。通常の足袋は拘束性が高いので履きづらさもあるが、ニット生地は靴下に近い履き心地があるので足袋を履きなれていない人が一番最初に触れると良いかもしれない商品だ。
ヒール足袋
和服を身につけると、どうしても理想的な身長に届かず似合わないという問題が出てくるという。どうにかして背丈を高くして美しい和服姿を見てもらいたいというのは、誰しも思うところだ。特に女性が気にする点かも知れないが、そんな悩みを解消する足袋として『ヒール足袋』というものがあります。別名『シークレット足袋』とも言われるそれは、要するにシークレットブーツの足袋verと言ったほうが分かりやすいだろう。

そんなものがあるのかという驚きのほうが先行するかもしれません、これは足袋の踵部分にヒール芯を挿入することで背丈を高く見せる事ができるというのだ。そこまで使用することのほどかと思うかもしれませんが、意外と歌舞伎役者などの日本の伝統芸能を披露する役者さん達には御用達の商品なのかもしれません。

舞台上でわからないとはいえ、見栄えを良くするためにもこのヒール足袋の活用は意外と広がっているとも考えられる。

履きづらさは否めない

足袋は草履、並びに下駄を履く際に使用するものなので現代ではスニーカーやヒール、革靴などを使用しているとあまり馴染みのないものだ。そのため今まで一度も履いたことがない、という人がいたとしても不思議な話ではない。洋服が一般化した現代において足袋を使用したことがあるという方が珍しいと言える。

歌舞伎や能面といった伝統芸能では足袋を使用する機会はほぼ毎日と考えていい、それだけ消耗が激しいとすれば出荷額がこれだけあるのも理解できる。ただやはり日本古来の靴下という点を考慮すると、もっと多くの人に利用してもらいたいと言うなら、使用する人が増えるに越したことはない。

そういう意味では、足袋を応用した商品が生み出されたのも納得がいきます。逆にその商品によって足袋の問題点を改善するという、斬新な商品として現在では定番の靴下として愛用している人も多いはずだ。

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